栄養療法

栄養療法(オーソモレキュラー療法)とは?

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栄養療法(オーソモレキュラー療法)とは、簡単に言うと、一人一人に対して正しい量の栄養素を取り入れ、体内の栄養バランスを整えることで病気の予防や治療を行う医療のことです。日本では「分子栄養学」「分子整合栄養医学」ともよばれます。主に欧米を中心に精神疾患病の治療分野で発展してきた医療です。様々な医療分野で応用され、現在ではほとんどの医療分野で取り入れられて成果を上げています。※¹

この記事では、栄養療法(オーソモレキュラー療法)について詳しく解説していきます。

 

現代人が抱える栄養バランスの乱れ

現代では、食生活・社会環境の変化などで、しっかりと食事をとっていても気づかないうちに、摂取カロリーは足りているが、ビタミンやミネラルなどの必要な栄養素が不足している栄養バランスの乱れ栄養バランスの乱れにより体に不調が出る新型栄養失調を抱えている方が多くいらっしゃいます。人は食べたものから身体を作り、環境に合わせて栄養を使用することで生活しています。それはすべての人で言えることであり、栄養バランスの乱れは、食生活や環境のストレスなどによって、子供・30~50代の働き盛りの方・高齢者まですべての年代の人に起こりえます。※²

 

栄養バランスが乱れる原因

栄養バランスの乱れは、人により様々なことが原因として挙げられます。

食生活:菓子パン・清涼飲料水・インスタント食品・コンビニ食(糖質・過剰な塩分・化学物質・保存料など)、過食・偏食・過度なダイエット  など

環境面:飲酒・喫煙、運動不足、身体的ストレス(気温・騒音・公害など)、精神的ストレス(新型コロナウイルスによる様々な弊害、人間関係、仕事、介護、育児など)  など

需要の増大:成長期、妊娠・授乳、慢性的な不調、アレルギー  など

 

栄養バランスの乱れによる症状

栄養バランスの乱れが続き、細胞の活動に必要な栄養素が不足すると、自己免疫力低下や細胞の老化などが起こり、諸症状の原因となります。※³※⁴

・不定愁訴(なんとなく気分や調子が悪い)

・慢性疲労

・イライラや集中力の低下

・無気力   など

栄養バランスの乱れが改善されないと体の酸化ストレスも高くなり、なかなか改善されない慢性的な症状や生活習慣病などの病気、見た目の老化につながります。上記の症状だけでなく身体の不調がある方は、栄養バランスの乱れによる可能性もあるため、一度ご自身の栄養状態を検査していただくことをおすすめします。

身体の酸化ストレスについてはこちらの記事で詳しく解説しています。

抗酸化療法とは?

 

栄養療法(オーソモレキュラー療法)について

栄養療法(オーソモレキュラー療法)は、体内の栄養バランスを整えることで、細胞の働きを活性化させ、本来もっている免疫力や自己治癒力を高めて、症状や病気を改善する根本的な治療です。一人一人のライフスタイルや食生活に合わせて様々なアプローチ方法があります。

 

栄養アプローチ

薬を使用して急性期の病気や強い症状をおさえる治療とは異なり、本来の細胞が持つ回復力をサポートするのが栄養アプローチの考え方です。栄養素も人により至適量(最適量)が違うため、正確に栄養状態を把握したうえで、一人一人のライフスタイルや食生活に合った正しい栄養素の補給が重要となります。

【至適量(最適量)】

その人の細胞が最適に働くために必要な栄養素の量の事で、これには個人差があります。一般的に考えらている量の何倍もの栄養素が必要な場合もあります。

 

食生活指導

消化酵素・解毒酵素・代謝酵素・抗酸化酵素など体内の様々な機能は、酵素の化学反応によって行われています。酵素の活動には、ミネラルとビタミンが欠かせません。食生活の乱れが、酵素の働きに必要な、ミネラルバランスの乱れやビタミンなどの栄養素が足りない原因となり、様々な体の不調につながるため、食生活に乱れがある場合には改善が必要となります。※⁵

 

各種検査

栄養状態を解析するための血液検査以外にも、全身の状態を把握するための検査は数多くあります。これは、一人一人栄養バランスが乱れる原因は様々でよりパーソナルな診断が必要になる為です。

・有害金属検査

ミネラルとは、元素周期表の中の、生体を構成する主要な4元素(水素・炭素・窒素・酸素)以外の物の総称です。その中で体の働きを阻害するミネラルが有害金属と呼ばれ、代表的なものに、食品添加物のアルミ、玄米に多いカドミウム、大型魚や銀歯の水銀などがあります。体内に蓄積した有害金属を測定し、ミネラルバランスの乱れがないかを確認します。※⁶

・AGE体内糖化度測定

AGE(終末糖化産物)とは、タンパク質に糖がくっつき(糖化)加熱されてできた物質の事です。広く知られているのはHba1cで血中のヘモグロビンが血糖と結びついてできた物質です。AGEは通常であれば尿中に排出されますが、血糖値の高い方はAGEができやすく、排泄が追い付かなくなると体内に蓄積されます。体内に蓄積されると体熱による加熱で糖化が進み、それが酸化ストレスを受けるとさらに毒性の強い物質(異常タンパク)となり細胞や組織に障害を及ぼします。この検査では、体内にAGEがどれだけ蓄積しているかを測定します。

・腸内フローラ検査

栄養が正しく吸収されるには腸内環境が整っていることが大前提です。最近では脳と腸の関係を示す論文なども多く出てきており、腸内フローラは健康状態を考えるうえで欠かせない存在となっています。

など

 

当院で実施している治療

〇MENU 各料金はこちらをご覧ください※治療を行う際には診察料がかかります。

栄養問診検査

簡単な設問に答えて頂くだけでいま必要なサプリメントが分かります。

栄養解析検査

栄養療法の問診票と、全身の状態を確認するために血液検査を行います。健康診断などの血液検査では10~20項目程度ですが、栄養状態を詳しく確認するため約60項目の検査を行います。問診票と血液検査データを基に栄養解析レポートを作成し、必要な生活指導やサプリメントの提案を行います。※解析レポートの作成には3週間~1ヶ月程度かかります。

検査の流れ

・初診時:問診票の記入と採血の実施

・再診(3週間~1か月後):栄養解析レポートの説明とサプリメントの提案

取り扱うサプリメントについて

当院で提案するサプリメントは、栄養療法のために開発された医療用サプリメントになります。医師の治療での使用目的のため、高品質な原材料で効率よく栄養を補給することが出来ます。

一度診察を受けていただいた方は、WEB上でサプリメントを購入することができるようになります。

 

有害金属検査(oligoscan)

専用のスキャナーで手のひらを読み取り、体内のミネラル状態を測定する検査です。短時間で非侵襲的に実施できます。ミネラルと有害金属だけでなくミネラルバランスの乱れにより考慮される影響をまとめたレポートを作成いたします。

 

糖化度測定(AGEReader)

専用のスキャナーで前腕を読み取り、体内にどれだけAGEが蓄積しているかを測定する検査です。AGEと年齢の相関を示すレポートの作成と気を付けるべき食生活について説明を行います。

 

その他連携クリニックで対応可能な検査や治療

腸内フローラ検査、有機酸検査、遺伝子検査、副腎疲労外来など連携して行っています。上記の検査以外のご相談もお受けいたしております。詳しくはHPをご確認ください。

自由診療外来_アルゴメディカルサロン(外部サイト)

 

まとめ

体内の栄養バランスを整える為には、生活習慣の改善やサプリメントによる栄養の補充など継続的に意識して日常生活を変える必要があります。それは大変なことですが、健康にとっては欠かせないことだと思います。病気になってからではなく病気になる前に一度いまの栄養状態を確認してみてはいかがでしょうか。

 

 

ご予約はこちら

 

参考文献

※¹日本オーソモレキュラー医学会(外部サイト)

※²栄養と食生活-厚生労働省(外部サイト)

※³ストレスと食生活-e-ヘルスネット(外部サイト)

※⁴低栄養-MSDマニュアル(外部サイト)

※⁵酵素反応の化学-(外部サイト)

※⁶ミネラル-e-ヘルスネット(外部サイト)

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